はじめに
僕は新卒の時(2010くらい)、とあるメーカーの開発部門にいた。ある製品?の実用化にむけたFSをやるのが主だったが、研究計画、実験企画、設計、発注、安全審査、検証実験、報告書作成といった一連の業務をした。この中で実験装置の設計についてだが、論文を参考にベンダーにほぼ丸投げでやっていた。今思うと電気工事士の資格があると良かった。
資格の必要性
実験装置は電気工事が切っても切れない関係にある。ベンダーから電気の配線図を渡されるがよく分からなかったからだ。なんとなく配線が繋がっていて、まあいいかという感じだ。何故電気回路なのに線が1本しかないのか?と少し思ったが。交流だから、電源から電圧の波が送られているのかくらいに思い、知らなくてもことは進むので放置(一応理系修士、、)。そして実験していると配線の結線をする必要が出る。先輩社員に圧着工具のやり方を少し習うが、我流だ。
そうこうしているうちに、不景気になり転職した。生活が安定していくとDIYをやる余裕が出てきた。DIYの上級者がやる電気工事に手を付けたくなり、資格を取ることを決意。若いエンジニア、研究者には是非取ったほうが良い資格だと思う。
資格を取ってみてはっきり分かることがある。先程の配線図の話だが単線図なだけで電気は回路にしないと駄目だ。プラス極から接地極にいかないといけない。圧着も線径により使い分ける必要がある。またインターロックによる安全対策なんかも回路図が読めないと説明なんて実は難しいものだ。
お勉強方法
あまりお金をかけないのをコンセプトに
予算はざっくり
・受験料(筆記&技能合わせて) 1万円
・筆記の教材 2千円
・技能の道具 1万円
・技能の材料 1万円
・受かった時の登録料 5千円
の計4万かからないくらい。
筆記試験
理系大卒を前提に話をする。問題と配点は大体以下の通り。
①配線図記号 20点
②機器、器具、材料、工具 26点
③検査、法規 10点
④電気工事施工方法 4点
⑤複線図 10点
⑥配線設計 10点
⑦配管理論 10点
⑧電気の基礎理論 10点
このうち計算問題⑧は一通りすれば取れるはずだ。複線図⑤は二次試験にも必要で練習すれば書けるようになる。
他は暗記だが、出やすい問題に集中すると大丈夫。問題集の答えを暗記だ!6割取れれば良い。苦手分野があれば切ってもよい。自分は三相が苦手なので解説読んでもわからない問題は捨てた。例えば進相コンデンサの力率改善量とか。
テキストは皆さん勧められてるこちらがよい。
180問+過去問で結構なボリューム。出やすい問題に絞られているので、⑤⑧以外は本を見ながら暗記。一日30問覚える&確認を6日間、これを2周、プラス過去問50問×2回すれば、頑張って計半月くらいでいけるだろう。問題をみて答えを覚え、気になることがあれば本編を見るとよいだろう。
実技試験
実務経験なしの前提に話をする。参考書はなくても良い気がする。
とりあえずはホーザンのユーチューブをひたすら見る。そして実際にやってみる。工具は何を買うかだがフリマアプリを見ても意外に安くないことがある、またセット売りしていても微妙に違うのがあるので要注意。例えばワイヤーストリッパーで2mm3線がむしれないものもある。自分は間違えて買ってしまった。。また使っていると分かるがスケールも短いやつを掴まされたと気付いた。ので道具はケチらないほうが良いかも。アマゾンは新品なのに手頃価格だと思う。
何が違うかわかるかな
なので道具はこれ、か相当品を!
正解品
そして材料だ。これもフリマアプリで買うとセット販売であたかも十分に感じるが不足に注意。ケーブルも意外に高いので僕の場合は切ったケーブルを何度も使いまわした。圧着しなければケーブルを切ることもないので多少の長さ違いに目をつぶればいい練習になる。圧着しない場合はクリップ止めがよい。下さえあれば最低限いける気がする。
・コンセント ×2
・スイッチ(三叉は他で代用) ×3
・連用取付枠 ×2
・アウトレットボックス ×1
・ブッシュ(全部塞ぐ分。最悪なし)
・ランプレセプタクル ×1
・露出形コンセント ×1
・丸形シーリング ×1
・角形シーリング ×1
・端子台 ×1
・リングスリーブ小 箱買い
(中は最悪なし)
・差込型コネクタ 各5個あれば十分
・ケーブル 1.6 2芯 3m
・ケーブル 1.6 3芯 3m
・ケーブル 2.0 2芯 2m
・ケーブル 2.0 3芯 2m
配管の類は捨てている。出たら最悪初見で凌ぐ。動画でイメトレだ。
とはいえこれを買っておけばよいかな
練習メニュー
まず、3問くらい通しで。終わってもケーブルは捨てない。ホーザンの動画を見ていれば複線図も余裕であろう。作品を載せるダンボールの大きさが30cm×40cmくらいなのでこのサイズのダンボールの上でやるのがオススメ。このときスケールをクリップで止めると捗る。
台紙クリップはこんな感じ(スケールちょっと短いでしょ。。)
しかも畳みやすい
次に単体作業。とくにランプレセプタクル。動画を何度も見ると各長さが頭に入り込むはずだ。なのであとは手を動かす!
そして残りの問題をする。このとき圧着までは不要。圧着するとケーブルを切らなくてはならないので。ケーブルを節約しつつやっても似たような作業を繰り返すことで大分勝手が分かってくるだろう。
全部通しでできたならば、あとは3問程度実際の試験を想定してやる。ケーブルが足りなくなれば買い足す。これでおけい。
一問30分で計20問くらい練習すれば大丈夫だろう。詰め込めば10日くらい。長くて20日かな。一日30〜60分前提だ。ユーチューブは寝る前に見る。これはノーカン。。
やりながら自分流ができるはずだ。僕の場合は、
・スケールは台紙にクリップ止め
・初めにケーブルを全て所定長さに切る
・差込型コネクタにさす線は予め長さ合わせ
・初めに差込型コネクタを差す
・その後スリーブ用にクリップ止めし圧着
まとめ
そんなこんなで受かった。世の中の参考になればと思う。

